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2015年5月例会『ワレサ 連帯の男』予告編とあらすじ

北九州映画サークル協議会

2015-05-11
例会作品
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【ソ連邦を中心とする東欧の共産主義国家が倒れた東欧民主化から25年——】

その口火となったポーランドの独立自主管理労組「連帯」の闘いを、初代委員長ワレサと彼の家族の日々をとおして描く歴史大作。
1980年代初頭、グダンスクのレーニン造船所で電気工として働くレフ・ワレサの家に、イタリアから著名な女性ジャーナリスト、オリアナ・ファラチが取材に訪れたところから映画は始まる。
ワレサは彼女に、1970年12月に起こった食料暴動の悲劇から語りだす。物価高騰の中で労働者の抗議行動を政府が武力鎮圧した事件だ。
この時、ワレサは両者に冷静になることを叫び、検挙された際、公安局に協力するという誓約書に署名を強いられた。
グダンスクのアパートで質素に普通の生活を送っていたワレサとその妻ダヌタ、そして産まれてくる子供たち。
この事件以降、一家は、歴史的転変期の真只中に深く関わってゆき、ワレサはその中で次第に類まれなカリスマ性と政治的感性を発揮してゆく…。

1970年から1980年代のポーランドをはじめとする東ヨーロッパの国々は、ソ連邦の傘下、検閲や思想統制など社会的に束縛され、極めて厳しい状況にあった。その体制に対して、人々が自由のために闘い、未来のために議論し、力を合わせて抗したことを、ワイダ監督は映画に記して、後の世代に残そうとした。

ワイダ監督はワレサに敬意をこめながらも、彼を英雄としては描いていない。
気高く、家族思いであるとともに、ユーモアがあり、弱くて傲慢でもある複雑な性格を持つ人物として描いている。
また彼の英雄的行動の背景には妻ダヌタの存在があったことを、とりわけ大切に描いている。
そこにはワイダ監督夫妻の体験も重ねているようだ。


【『大理石の男』『鉄の男』から30年を経て、ワイダ監督が最新作に込めたライフワークともいえるテーマ】

2016年に90歳になるワイダ監督は、『地下水道』(56)、『灰とダイヤモンド』(58)など、第二次世界大戦におけるポーランドの苦難の歴史を描くほかに、『大理石の男』(76)、『鉄の男』(81)など、グダンスク・レーニン造船所の労働者をテーマに、戦後ポーランドの大きな転回点となった時代を描いてきた。 本作は、これら2作から約30年を経て、三度、同じテーマに取り組んだ彼のライフワークともいえる。

撮影は35ミリと16ミリのカメラを併用し、当時撮影された膨大な記録映像に質感を合わせ、実写映像と見事に結合させた。音楽も大きな効果をあげている。
80年代のロックミュージックを全編使用し、時代の高まりをリアルに生き生きと表している。
また「鉄の男」から、ビラ配りのシーンや政労合意の調印がされた後の人気のない会場の情景を挿入し、過去の2作品との連続性を暗示させている。


監督:アンジェイ・ワイダ
出演:ロベルト・ヴィェンツキェヴィチ アグニェシュカ・グロホフスカ マリア・ロザリア・オマジオ 他 

2013年 |ポーランド|124分|
ワレサ 連帯の男(公式サイト)


2015年5月例会

■日付 4月19日(日)
■場所 イオンシネマ戸畑
■時間 ①12:00ー14:10  ②18:30―20:40

■日付 4月20日(月)
■場所 小倉昭和館
■時間 19:00ー21:10

★2月からイオンシネマ戸畑、小倉昭和館の2会場での上映です。変更が相次ぎ、会員のみなさまにはご迷惑をおかけしますが、日時のお間違えのないよう、しっかりご確認のうえ、お出かけください。よろしくお願いします。

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