わが街の名画座 ー映画館で会いましょう。ー

映画のある人生。映画好きの仲間がいる人生。 北九州映画サークル協議会
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北九州映画サークル協議会創立60周年記念例会について

1.事業名   北九州映画サークル協議会創立60周年記念例会
「サイレント映画ピアニスト・柳下美恵(やなした・みえ)さんを迎えて
トークと小津安二郎監督生誕110周年記念『浮草物語』上映会」

2.実施日  2013年10月14日(月・祝) 

3.スケジュール 第1部 トーク 13:00~13:30 第2部 上映会 13:40~15:10

4.会場  戸畑市民会館(ウェルとばた内)・大ホール(定員800名)

5.目的・意義・内容
①今年映画サークルが創立60周年を迎えるにあたり、多くの市民に北九州映画サークル協議会の存在を知っていただき、会員を増やし、さらなる活動の発展をめざす。

②現在、映画は「フィルムからデジタルへ」とさらなる発展を遂げようとしているが、〝フィルム映画に感謝を込めて″という観点から無声映画のフィルム上映会をする。
作品は、今年生誕110周年であり、昨年世界の映画監督358人が投票で決める最も優れた映画に選ばれた『東京物語』(1953)の監督・小津安二郎の傑作サイレント映画『浮草物語』(1934)を上映する。

③上映方法として、近年世界で活躍されている日本初の無声映画ピアノ伴奏の専門家であるサイレント映画ピアニスト・柳下美恵(やなした・みえ)さんを迎えて伴奏をしていただく。合わせて、柳下さんのサイレント映画ピアニストとしての映画にかける情熱を話していただき、映画への想いを共有する。


6.映画紹介(解説と物語と感想)
1934年(昭和9年)松竹蒲田作品。
小津安二郎が原作(ジェームス・槇のペンネーム)と監督を担当したサイレント作品。池田忠雄が脚本を執筆した。『生まれてはみたけれど』と並ぶ無声映画時代の傑作作品。後の小津作品につながる萌芽が随所に見られる。物語は1928年のアメリカ映画「煩悩」を下敷きにし、1959年には「浮草」というタイトルで小津自らリメイクしている、小津監督お気に入りの作品でもある。
ドサ回りの一座の座長・喜八は、むかしの女のいる田舎町に興行に行く。女には、喜八の子供がいて、立派に成長し、喜八をおじさんだと思い込まされている。一座の看板女優で、喜八の情婦でもある女は、昔の喜八の女に嫉妬して、妹分の女優に喜八の息子を誘惑するようにしむける。騒動がおこり、息子はおじさんだと思っていた喜八が実の父だと知ってしまう……。
旅一座の哀感と、人々の細やかな心情とを小津安二郎ならではの淡々とした空間に描いている。こんな市井のささやかな出来事を、小津は精緻をきわめた演出で淡々と抒情的に描き、旅の哀愁を全編にみなぎらせた。小津安二郎は俳優たちのしぐさをいちいちことこまかに指示して演出しているので、まるでパントマイム劇を見ているようなこまかな微妙な動作の流れが生み出されている。そこが特にサイレント時代の小津作品の楽しさである。

「浮草物語」(C)1934+松竹株式会社_convert_20130405115738
(C)1934松竹株式会社

「浮草物語」①+(C)1934+松竹株式会社_convert_20130405120204
(C)1934松竹株式会社

<感想>
・間然するところのない堂々とした本筋の進行をふくらませるように、ユーモラスなギャグが絡む。
くどくどと描きたいところを省略する映像の経済に見ほれ、ワンカットで状況を過不足なく表現
する技術を目の当たりにする快癒感が全身を貫く。楷書の傑作。
・浮草、まさに旅芸人のねぐらのなさ。雑魚寝。次から次へと小屋を求めて旅に発つ。日本の心の
マッ平らな時の映画なんだね。
・旅芸人の解散する心模様に本当の人生を垣間見る。屋外の映像もスケールが大きく感心した。脅
威の傑作!まったく音が無いのに、泣いてしまうとは!!
・映画の見方を180度変えられました。脚本良し、俳優良し、カメラ良し!戦前の無声映画だけど、
名作!傑作!!


7.柳下美恵(やなした・みえ)さん紹介
サイレント映画ピアニスト。武蔵野音楽大学器楽科(ピアノ専攻)卒業。ミニシアターのさきがけ、スタジオ200に勤務後、1995年、朝日新聞社主催の「映画生誕100年記念上映会」でデビュー。以来、東京国立近代美術館フィルムセンターをはじめ、国内外の 映画祭や映画館で伴奏。紀伊國屋書店クリティカル・エディション・シリーズ『裁かるるジャンヌ』『魔女』の音楽を担当。篠崎誠監督の新作『あれから』の音楽を担当。2006年度日本映画ペンクラブ 奨励賞受賞。映画に集中できる伴奏を心がけている。
サイレント映画ピアニスト・柳下美恵さんは日本初の無声映画ピアノ伴奏の専門家であり、手掛けた作品数は600以上、海外の映画祭での公演も多く、世界的に知られるイタリアのポルデノーネ無声映画祭でスタンディング・オベーションを受けている。今回の北九州市公演は福岡初の公演であり、映画好きならずとも興味のつきない芸術文化企画であり、マスコミの注目を集め、福岡県内はいうに及ばず、九州各地や山口県から参加者があるものと思われる。

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