2013年6月例会『オレンジと太陽』予告編とあらすじ
2013年06月03日 公開
STORY
「私が誰なのか、調べてほしい—」
見知らぬ女性のひと言が、
全てのはじまりだった。
イギリス、ノッティンガムでソーシャルワーカーとして働くマーガレットは、ある日、見も知らぬ女性シャーロットに「私が誰なのか調べて欲しい」と訴えられる。幼い頃、ノッティンガムの施設にいた彼女は、4歳の時にたくさんの子供たちとともに、船でオーストラリアに送られ、自分がどこの生まれなのか母親がどこにいるのかも判らないという。子供だけで船に乗せられるなんて、最初はその話を信じられなかったマーガレットだが、ある出来事を契機に調査を始める。やがて彼女はシャーロットのような子供たちが数千にも上り、中には親は死んだという偽りを信じて船に乗った子供たちさえいたことを知る。そしてその強制的な“児童移民”が政府によって行われていたことも……。
ごく最近の1970年まで、イギリスは、親にも知らせずに恵まれない施設の子供たちをオーストラリアへと大量に送っていた。“オレンジと太陽”を約束されながら、実際に子供たちを待っていたのは、過酷な労働や虐待だった……。にわかには信じがたい、この真実。本作はこの真実を明らかにした実在の女性、マーガレット・ハンフリーズの物語である。演じるのは、最新作『戦火の馬』も話題の演技派女優エミリー・ワトソン。事実を隠そうとする組織の大きな力と闘いながら、家族と引き離された元児童移民たちのために彼らの母親を捜し出す姿をサスペンスフルに感動的に描いた本作は、撮影中の2009年にオーストラリア首相が、2010年にはイギリス首相が、<児童移民>の事実を認め正式に謝罪したこともあり両国では公開前から注目を集め、特に児童移民が現在も多く暮らすオーストラリアではハリウッドメジャー作品に劣らない大ヒットを記録した。
(2010/イギリス・オーストラリア/106分)
監督 ジム・ローチ
出演 エミリー・ワトソン
2013年6月例会
■日付 6月16日(日)
■場所 ワーナー・マイカル・シネマズ戸畑
■時間 ①12:00ー ②18:30ー
■日付 6月17日(月)
■場所 小倉昭和館
■時間 19:00ー20:50